最終更新日:2024年4月19日 

 

    《2024年度の研究集会:予定》

 

◎勉強会

 実施日:2024年5月9日(木)

 概 要:国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター

     地質標本館特別展“プレートテクトニクスがつくるなぞの温泉『深部流体』”観覧

 集 合:10:00 つくばエクスプレス「つくば駅」

 その他:参加される方は、4月30日(火)までにメールにてお知らせ下さい。

      連絡先:onbunken1126(at)hotmail.co.jp ※ (at)は@に変更してお送り下さい。

  

◎2024年度 第1回 研究会

 日 時:2024年5月26日(日) 15時~17時頃

 会 場:オンライン(Skypeを予定)による開催

 発 表:江原幸太郎氏(群馬県立歴史博物館)

 論 題:博物館から温泉文化を発信する-企画展《温泉大国ぐんま》を通して-(仮)

 その他:どなたでもご参加いただけます(要事前申込)。

     本会会員・会友以外で参加をご希望の方は、5月23日(木)18:00迄にお名前(本名)・ご所属(ある方

     のみ)を明記の上、本会宛にメールでお申込み下さい。

      申込先:onbunken1126(at)hotmail.co.jp ※ (at)は@に変更してお送り下さい。

 発表要旨と参考文献:

   温泉・温泉地の歴史や文化を、歴史系博物館の展示でどのように扱っていくか。群馬県立歴史博物館で令和5年 

   秋に開催された企画展《温泉大国ぐんま》を事例として検証する。発表者は本展担当学芸員として運営に携わ

   り、企画構想や資料選定に従事した。その工程や結果を報告するとともに、今後温泉文化を博物館展示のテーマ

   とする際の課題や展望について考察する。

 

(1)柘植信行「歴史系博物館での温泉展の開催――品川区立品川歴史館「温泉の魅力、再発見-湯どころの姿あれこ

    れ展」をめぐって――」(日本温泉文化研究会編『温泉の原風景 論集【温泉学Ⅲ】』、岩田書院、2013年)

(2)群馬県立歴史博物館『第109回企画展 温泉大国ぐんま』(2023年)

   →以下のリンクからお求めいただけます。

    https://gunmarekihakushop.stores.jp/

(3)江原幸太郎「報告 第109回企画展「温泉大国ぐんま」の運営―温泉文化と博物館展示―」(群馬県立歴史博物

    館『群馬県立歴史博物館紀要』第45号、2024年) 

 

2024年 納涼会(温文研 夏恒例の飲み会です)

 日 時:2023年8月25日(日)18:00~21:00頃(時間内の出入自由)

 会 場:オンライン(Skypeを予定)による開催

 お 題:未定

 その他:会員・会友限定。

 

◎勉強会

 日 時:2024年(日時未定)

 会 場:オンラインによる開催

 報 告:

 論 題:

 その他:会員・会友限定 ※ 非会員の研究者で参加を希望される方は、メールにてお問合せ下さい。

 

◎2024年度 第2回 研究会

 日 時:2024年11月17日(日) 15時~17時頃

 会 場:オンライン(Skypeを予定)による開催

 発 表:兵頭晶子氏(歴史学研究者 文学博士 主要論著『精神病の日本近代-憑く心身から病む心身へ-』(青弓社、2008年)ほか)

 論 題:宝塚温泉前史-塩尾寺縁起における塩湯と治病譚(仮)

 その他:どなたでもご参加いただけます(要事前申込)。※ 詳細は決まり次第、こちらでお知らせします。

 発表要旨と参考文献:

 

講座『日本温泉史概論』第Ⅱ期 戦国期篇(全5章+補章)

    第Ⅰ期 古代・中世篇に引き続き、第Ⅱ期 戦国期篇を2025年春頃よりオンラインで開講いたします。開講日は、原則として毎月最終日曜日、時間は

    16:00~17:30とし、受講は無料です。原則どなたでも受講していただけますが、内容は日本史専攻の大学学部3・4年生ゼミ程度のレベル(当該期

    の古文書や古記録についてある程度の知識や読解力があることを前提)で進めてまいりますので、ご理解の上ご参加下さい。

 

講座『日本温泉史概論』第Ⅲ期 近世篇(全10章+補章)

 

  ≪終了したイベント≫ 

 

◎勉強会 ※終了しました 

 日 時:2024年2月17日(土) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 報 告:矢野治世美氏熊本学園大学 社会福祉学部 准教授 主要論著『和歌山の差別と民衆 女性・部落史・ハンセン病問題』(阿吽社、2017

         年)ほか)

 論 題:明治初年の温泉調査~熊本県の場合

 その他:会員・会友限定 ※ 非会員の研究者で参加を希望される方は、メールにてお問合せ下さい。

 

◎勉強会 ※終了しました 

 日 時:2024年2月10日(土)15:00~17:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 報 告:兵頭晶子氏(歴史学研究者 文学博士 主要論著『精神病の日本近代-憑く心身から病む心身へ-』(青弓社、2008年)ほか)

 論 題:飯山・七沢温泉前史-なぜ飯山は「湯山」とも呼ばれたか-

 その他:ご参加いただけるのは、会員・会友および本会の定義に基づく研究者の方です。参加をご希望の方は、2月

     8日(木)18:00までにお名前(本名)とご所属(ある方は職位まで)・ご専門をご記入の上、本会宛に

     メールにてお申し込み下さい。 

      申込先:onbunken1126(at)hotmail.co.jp

 報告要旨:

   相州大山(現・神奈川県伊勢原市)の大山参詣と立ち寄り湯の関係について調べるため、現・神奈川県厚木市の

   七沢・別所・飯山温泉について資料を集めていたところ、飯山が「湯山」とも呼ばれていた時期があるというこ

   とを知った。そこでさっそく、平凡社の『日本歴史地名大系』で確認するとともに、飯山近辺の地誌を入手し、

   なぜ飯山が「湯山」とも呼ばれていたのかを調べ始めた次第である。思うように資料が集まらないこともあり、

   立論としてはやや弱いかと自覚しているが、他方で思わぬ発見もあり、ひとまず日本温泉文化研究会で報告させ

   て頂くことにしたい。 

 

◎勉強会 ※終了しました

 実施日:2023年11月12日(日)

 概 要:群馬県立歴史博物館企画展『温泉大国ぐんま』観覧

 集 合:13:00 博物館入口

 その他:ご参加いただけるのは、会員・会友とそのご家族やご友人です。参加を希望される方は、11月8日(水)18

     時までにお申し込み下さい。

   

温泉 井戸端会議(その4) ※終了しました

 日 時:2023年10月15日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 話 題:相州大山と温泉井戸の話-温泉はだれのものか

 提供者:兵頭晶子氏(歴史学研究者 文学博士 主要論著『精神病の日本近代-憑く心身から病む心身へ-』(青弓社、2008年)ほか)

 参 考:畑中章宏『廃仏毀釈-寺院・仏像破壊の真実』(ちくま新書、2021年)

 その他:ご参加いただけるのは、会員・会友とその紹介がある方、および本会の定義に基づく研究者の方です。参加

     をご希望の方は、10月12日(木)までにお名前(本名)とご所属(ある方は職位まで)・ご専門をご記入

     の上、本会宛にメールにてお申し込み下さい。

      申込先:onbunken1126(at)hotmail.co.jp

  

2023年 納涼会(温文研 夏恒例の飲み会です) ※終了しました

 日 時:2023年8月27日(日)18:00~21:00頃(時間内の出入自由)

 会 場:オンラインによる開催

 その他:ご参加いただけるのは、会員と会友、および会員の紹介がある方です。

     参加される方は(一般の方は会員を通して)、当日15:00までにその旨ご連絡をお願いします。

 

講座『日本温泉史概論』第Ⅰ期 古代・中世篇  ※終了しました 

   

勉強会  ※終了しました

 日 時:2023年3月11日(土) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 報 告:兵頭晶子氏(歴史学者)

 論 題:縁起の中の薬師と温泉ー神奈川県伊勢原市・日向薬師の縁起を中心にー

 その他:要事前申込。ご参加いただけるのは、会員・会友と、会員の紹介がある方。

     参加を希望される方は、3月9日(木)18時までに、メールにてお申込み下さい。

 参考文献:城川隆生『丹沢・大山・相模の村里と山伏~歴史資料を読みとく』(夢工房、2020年)

   

勉強会  ※終了しました

 日 時:2023年1月15日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 報 告:伊藤克己氏(本会代表)

 論 題:別府鉄輪温泉と「癩者」-時衆と温泉をめぐって-

 その他:会員・会友限定。要事前申込。

 報告要旨と参考文献:

  中世から近世の温泉と「癩(者)」の関わりについて、豊後鉄輪(かんなわ)温泉における一遍上人の「癩者」救

  済伝説から考察する。

(1)鈴木則子「近世癩病観の形成と展開」(藤野豊編『歴史のなかの「癩者」』、ゆみる出版、1996年4月)

(2)金井清光『中世の癩者と差別』(岩田書院、2003年5月)

(3)小野澤眞「他宗祖師伝説-各地の寺院にみる信者獲得の一手法」(『武蔵野大学仏教文化研究所紀要』31、武蔵

    野大学仏教文化研究所、2015年3月)

(4)兵頭晶子「民間治療場のトポグラフィー-「癩病」と「精神病」をめぐる、排除と包 摂の日本近代-」(『部落

    解放研究』第208号、部落解放・人権研究所、2018年3月)

(5)中村玲太「西山義における「帰命」解釈の多様な展開-真宗学の西山理解を契機として-」(『現代と親鸞』第

    46号、親鸞仏教センター、2022年6月)

(6)原田正俊「中世社会における禅僧と時衆-一遍上人参禅説話再考-」(『日本中世の禅宗と社会』、吉川弘文

    館、1998年12月)

(7)飯沼賢司「別府温泉大学2021第1回『日本温泉文化の原点~一遍上人の道~』」(2021年9月25日)※動画

               https://onsen.mc.beppu-u.ac.jp/news/report/101.html

 

【展覧会情報】

 テーマ:企画展『与謝野晶子の温泉紀行 与謝野晶子×吉田初三郎』

 会 期:2022年11月12日(土)~2023年1月15日(日)

 時 間:9時~18時(最終入館17時30分) ※1月4日以降会期中休館日なし

 観覧料:大人300円 高校生200円 中学生以下無料

 開催館:さかい利晶の杜

 所在地:大阪府堺市堺区宿院町西2丁1-1

     TEL.072-260-4386 FAX.072-260-4725

 その他:https://www.sakai-rishonomori.com/(さかい利晶の杜Webサイト)

     主催:堺市 協力:与謝野晶子倶楽部、公益財団法人堺市文化振興財団、日本温泉文化研究会

 

勉強会  ※終了しました

 日 時:2022年10月22日(土) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 報 告:矢野治世美氏(熊本学園大学 社会福祉学部 准教授)

 論 題:温泉とハンセン病-近代の「温泉案内書」を手掛かりに-

 その他:ご参加いただけるのは、会員・会友および研究者の方です。要事前申込。非会員の研究者で参加を希望され

     る方は、10月19日(水)までにお名前とご所属(職位まで)・ご専門を明記の上、下記アドレス宛にお申

     込み下さい。 

 

2022年度 第3回 研究会  ※終了しました

 日 時:2022年9月4日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 発 表:安藤史帆氏東京大学大学院 総合文化研究科 言語情報科学 博士後期課程、相模女子大学 非常勤講師)

 論 題:『不如帰』と『金色夜叉』の温泉-文学、演劇、そして映画(2) 熱海・塩原編-

 その他:公開研究会です。どなたでもご参加いただけます。要事前申込。

     参加を希望される方は、9月2日(金)までにお名前・ご所属(又は肩書き)・ご専門(いずれもある方の

     み)を明記の上、メールにてお申込み下さい。 

    発表要旨:

  明治屈指のベストセラーと言われる『不如帰』と『金色夜叉』は、ともに温泉を舞台とする作品としても知られている。長きにわ

  たりかたちを変えながらも温泉という舞台を意識させられながら読み継がれてきた作品であるといえるだろう。しかし、よくよく

  読み込んでみると、舞台としての温泉があるのは、『不如帰』においては冒頭、『金色夜叉』においては序盤と終盤、すなわちほ

  んの一部分に過ぎない。それなのに、どうしてこうも温泉という場が印象付けられてきたのか。ありがちな「すれ違い」のドラマ

  展開という側面と合わせて、日本の温泉らしい温泉を捉えられていないと、少なくとも夏目漱石や川端康成には批判されている

  が、わけもなく一部分の温泉が誇張され印象付けられているわけではないだろう。日本温泉文化研究会2021年度の定例研究会にお

  いては、『不如帰』について検討したが、2022年度においては『金色夜叉』において、登場人物が行く前と行った後(特に後者)

  に想像の中で回顧し、捉え直す作業を繰り返すことで、「温泉」という場がイメージの中で創り上げられ印象付けられていく、そ

  の過程を明らかにするつもりだ。確かに舞台としては一部分であるが、想像の領野で創造される温泉の在り様を留め、1900年前後

  という同時代の歴史的背景を内包する文学として『不如帰』および『金色夜叉』を捉え直したい。

  (また、これを踏まえて、時間の許す限り、小津安二郎の映画において『不如帰』に登場する「伊香保」と『金色夜叉』に登場

  る「熱海」がいかなる舞台として設定されているのかについて迫りたいところだ。ただし、詰め込み過ぎである可能性があるめ、

    小津安二郎に関してはまた別の機会となるかもしれない。)

   

2022年度 第2回 研究会  ※終了しました 

 日 時:2022年7月24日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 発 表:瀧澤利行氏(茨城大学 教育学部教授) 

 論 題:日本の保養思想とその変遷

 その他:公開研究会です。どなたでもご参加いただけます。参加をご希望の方は、7月20日(水)までにお名前

     (ご本名)とご所属・肩書き・ご専門(いずれもある方のみ)を本会宛メールにてお知らせ下さい。

  

温泉 井戸端会議(その3)  ※終了しました

 日 時:2022年7月3日(日) 16:00~18:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 話 題:入込湯をめぐって-混浴の歴史学・民俗学・社会学-

 その他:会員・会友のほか、本会の趣旨をご理解いただける方であれば一般のご参加も可能です。要事前申込。

     参加を希望される方は、6月30日(木)までにお名前・ご所属(又は肩書き)と、これまでにお読みいただ

     いた本会編著書があればその書名を明記の上、メールにてお申込み下さい。

     参加される方は、事前に『朝日新聞』の下記記事に御目通しをお願いします。

     『朝日新聞』2022年1月31日「混浴文化は残せるか?マナー問題で減少 「かつて男女関係なく交流」」

       https://www.asahi.com/articles/ASQ10368TQ1FULUC004.html?iref=pc_ss_date_article 【YouTube動画あり】

     なお「温泉 井戸端会議」は、提供された話題について学術の範囲内で自由に意見交換をしていただく場で

     す。お好みに応じてお茶やお菓子、お酒やおつまみを予め用意いただき、話題提供者の基調発言の後、飲

     食しながら自由に討論していただきます。    

 

2022年度 第1回 研究会  ※終了しました

 日 時:2022年5月15日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 発 表:瀧下彩子氏(東洋文庫研究員)

 論 題:戦前日本の外地における温泉観光業(北部編)(仮)

 その他:会員・会友限定。要事前申込。

 

 発表要旨と参考文献: 

  日清・日露戦争を経て中国大陸に進出した日本人は、1910年代から30年代にかけて政治的経済的な関係を深めて

  いくが、その過程で様々な文化や生活意識を現地に持ち込んだ。日本的スタイルの温泉観光もその1つである。30

  年におよぶ行楽スタイルの形成とその利用は、当時の日本人の中国イメージにも大きな影響を与えたと考えられ

  る。

  本報告では、日本の中国進出における観光業のあり方を外観し、南満洲鉄道株式会社が熱心に集客活動を行った中

  国東北地方(当時の満洲)で「三大温泉」と呼ばれた湯崗子・熊岳城・五龍背の各温泉の温泉観光のあり方につい

  て紹介する。

 

(1)南満洲鉄道株式会社編刊『南満洲鉄道旅行案内』(1909年~)

(2)『満洲温泉案内』(1936年)

(3)『満洲温泉海水浴案内』(出版年不明)。

(4)夏目漱石『満韓ところどころ』(1909年[『漱石全集』第12巻より])

(5)田山花袋『満鮮の行楽』(大阪屋号書店、1924年)

(6)与謝野寛, 与謝野晶子『満蒙遊記』(大阪屋号書店、1930年)。

(7)関戸明子『近代ツーリズムと温泉』(ナカニシ屋出版、2007年)

(8)池田貴夫「日本領期の樺太における温泉文化誌・覚書」(『北海道開拓記念館研究紀要』第38号、2010年)

(9)瀧下彩子「戦前期満洲の三大温泉ー旅行案内に見る旅館施設等の変遷」(『近代中国研究彙報』第35号、東洋文

    庫、2013年)

(10) 同 「旅先としての華北」(『華北の発見』、東洋文庫、2013年)

(11) 同 「支那観光イメージの希求と発信」(『京都大学人文科学研究所所蔵華北交通写真資料集成(論稿編)』、国

    書刊行会、2016年) 

(12) 同 「戦前日本の観光業と華中・華南」(『戦前日本の華中・華南調査』、東洋文庫、2021年) 

 

温泉 井戸端会議(その2) ※終了しました

 日 時:2022年4月17日(日) 16:00~18:00

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 話 題:温泉史発掘-兵庫県川西市 多田(平野)温泉の史料から-

      今はなき多田温泉(平野温泉)、三ツ矢サイダーの故郷でもある同温泉の歴史を史料で辿ります。

 その他:一般の方もご参加いただけます。4月15日(金)24:00までにお名前(本名)とご所属・肩書き・ご専門

     (いずれもある方のみ)をメールにてお知らせ下さい。

     なお「温泉 井戸端会議」は、提供された話題について自由に意見交換をしていただく場です。お好みに応

     じてお酒・お茶・おつまみやお菓子を予め用意いただき、話題提供者の基調発言の後、飲食しながら自由

     に会話・議論していただきます。

 

 参考文献:

(1)伊藤克己「江戸時代の「飲泉」-源泉の性状をめぐる温泉認識・その部分的素描-」(日本温泉文化研究会編

  『温泉の文化誌 論集【温泉学Ⅰ】』、岩田書院、2007年6月)

(2)伊藤克己「(note)多田温泉のこと」 https://note.com/katsumi_itoh/n/na989d919d19f

(3)高野弥和子「長久三年摂州細川荘大絵図」(『大阪春秋』第87号、1997年6月)

(4)高野弥和子「長久三年摂州細川荘大絵図について」(『池田郷土研究』第21号、池田郷土史学会、2019年4月)

(5)田中卓『住吉大社神代記の研究』(田中卓著作集7、国書刊行会1985年12月)

(6)大和文華館特別展図録『聖域の美-中世寺社境内の風景-』(公益財団法人 大和文華館、2019年10月) 

 

  2021年度 第5回 研究会 ※終了しました 

 日 時:2022年3月6日(日) 15:00~17:00

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 発 表:兵頭晶子氏(歴史学者)

 論 題:湯治場と滝場をめぐる歴史-治癒の伝承と訪れた人びと-

 その他:公開研究会です。どなたでもご参加いただけます。参加を希望される方は、3月3日(木)24:00までに本

     会宛にメールにてお名前(本名)とご所属または肩書き(ある方のみ)をお知らせ下さい。

 

 発表要旨と参考文献:

  報告者はこれまで、富山県大岩山日石寺と徳島県阿波井神社を中心に、水と不動と治癒をめぐる信仰を、主に精神

  医療史との関わりから論じてきた。そこで今回は、広島県湯の山温泉と兵庫県岩瀧寺を軸として、それらの場所に

  伝わる治癒の伝承と訪れた人びとの歴史を紐解いてみたい。

  広島県湯の山温泉には「打たせ湯」がある。これは実際には冷水に近く感じられる温度であり、精神病學の側の史

  料では「冷泉」と記述されている。また現地調査で訪れた際、「湯治場というより、むしろ滝場での修行に近い」

  と感じたという報告もある。他方、岩瀧寺では、「お瀧で治してもらった」という人びとがお参りに来て、「瀧か

  ら樋で水を引き石の上にお不動さんをおいて、水に打たせていた」という。

  このような、湯や水と治癒をめぐる歴史を、湯治場と滝場の親和性から論じてみたい。

 

(1)吉田貴子「「暮らしと病い」を通じて出逢えた方たち」『治療の聲』7巻1号、星和書店、2006年6月

(2)橋本明編『治療の場所と精神医療史』日本評論社、2010年

(3)鎌田東二「宗教的身体知と生態智の考察-「滝行」を中心にして-」(『宗教研究』第85巻第2輯、第369号、

    2011年9月)

(4)兵頭晶子「民間治療場と精神医療史の邂逅──富山県大岩山日石寺と徳島県阿波井神社を中心に──」『社会臨床

    雑誌』28巻2号、現代書館、2021年3月

  

勉強会  ※終了しました

 日 時:2022年2月13日(日) 16:00~18:00 ※ 終了後に懇親会を開催します(自由参加)。

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 報告①:伊藤克己氏(本会代表)

 論題①:古代官人の温泉湯治行と蔵人所牒・太政官符-古文書学からの温泉史-

 報告②:李娜娜氏(日本女子大学学術研究員)

 論題②:日本温泉文化研究会『温泉をよむ』と中華人民共和国の読者-2011年3月4日《文匯読書週報》に掲載され

     る紹介記事を通してみる-

 その他:要事前申込。参加条件:会員・会友及び一般の研究者 ※ 研究者以外の方で参加をご希望の場合はお問い合わせ下さい。

     参加を希望される方は、メールにてお申し込み下さい。一般の方はお名前(本名)とご所属又は肩書きをお

     知らせ下さい。

 

 報告① 参考文献:

(1)網野善彦『増補 無縁・公界・楽-日本中世の自由と平和-』(平凡社、1987年5月)

(2)大塚武夫「温泉療養する官人」(『日本社会史研究』32号、日本社会史研究会、1993年5月)

(3)坂本太郎「古代日本の交通」(『坂本太郎著作集第八巻 古代の駅と道』、吉川弘文館、1989年5月)

(4)新城常三『新稿 社寺参詣の社会経済史的研究』(塙書房、1988年1月)

(5)新村拓「古代医療における蛭食治・針灸治・湯治」(『古代医療官人制の研究-典薬寮の構造-』、法政大学出

    版局、1983年4月)

(6)寺内浩「温泉の歴史-古代の温泉-」(『歴史と地理』第524号、山川出版社、1999年6月)

(7)渡辺直彦「蔵人所牒の研究」(『日本古代官位制度の基礎的研究 新装版』、吉川弘文館、2012年7月)

 

*本会における勉強会(発表)は、通常の研究会とは趣旨が異なり、温泉研究の基本となる“事実”の確認に重きを置くことで知識を蓄積し、日本温泉文化研究会会員の共有財産とするために開催するものです。参加を希望される方は予めその旨ご承知おき下さい。 

 

2021年度 第4回 研究会 ※終了しました

 日 時:2021年12月12日(日) 15:00~17:00 ※終了後に忘年会を開催します。

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 発 表:伊藤克己氏(本会代表)

 論 題:中世の温泉縁起-美作国湯郷温泉の事例から-

 その他:会員等限定・要事前申込

 

 発表要旨と参考文献:

  参加者に直接お知らせします。

  

温泉 井戸端会議(その1) ※終了しました

 日 時:2021年10月17日(日) 16:00~18:00頃

 会 場:オンライン(Skype)による開催

 話 題:季語「湯治舟」と別府温泉をめぐる歴史話題提供:兵頭晶子氏)

 その他:一般の方もご参加いただけます。10月16日(土)24:00までに、本会宛にお名前と、肩書き・御専門(あ

     る方のみ)をメールにてお知らせ下さい。

     なお、「温泉 井戸端会議」は井戸端会議よろしく自由に提供された話題について意見交換をしていただく

     場です。お好みに応じてお酒・お茶・おつまみやお菓子を予め用意いただき、話題提供者の基調発言の 

     後、飲食しながら自由にトークしていただきます。趣旨をご理解の上、ご参加下さい。

 

2021年度 第3回 研究会 ※終了しました

 日 時:2021年9月5日(日) 15:00~17:00頃

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 発 表:安藤史帆氏(東京大学大学院 総合文化研究科 言語情報科学 博士後期課程)

 論 題:『不如帰』の伊香保と『金色夜叉』の熱海-文学、演劇、そして映画(1)伊香保編-(仮)

 その他: 第3回研究会も公開研究会です。会員以外でも、ご関心のある方のご参加を歓迎します。

      要事前申込(受付中:申込期限9月4日24時)。メールにてお名前・肩書き(ある方のみ)をお知らせ下さい。

 

 発表要旨と参考文献:

  本発表では、伊香保という温泉に注目しながら『不如帰』というテクストを覗いてみたい。『不如帰』の温泉とい

  えば、(結核という当時の不治の病になる以前の)浪子と武男の幸せなハネムーンの場だ。しかしながら、ここで

  不思議なのは、浪子と武男のどちらも温泉場に来ておきながら、温泉あるいは入浴行為にほとんど関心を払わない

  ことだろう。そうした不自然さを抱え込むにも拘らず、新聞連載から、単行本化され、演劇作品などの様々なメデ

  ィアで語り直しがなされてきたが、冒頭の伊香保温泉の設定が共有され続けてきた『不如帰』は、いかにして温泉

  場での湯への関心のなさを読者に納得せしめ、伊香保を浪子と武男の幸福な空間として成立させているのだろう

  か。また、『不如帰』、そしてそれを翻案とする作品群の数々は、いったいどのようにしてこの幸福な空間を築き

  上げ、そして延命させてきたのだろうか。従来、「この物語の主要な舞台は、結核を患った浪子が転地療養する逗

  子」であり、「海岸」なのだと理解されてきたが、その「主要な舞台」に対比されるように置かれ、語り直される

  物語の共通舞台である温泉に注目することで、『不如帰』の多大なる受容の一側面を紐解いてみたいと思う。

 

(1)徳冨蘆花『不如帰』民友社、一九〇〇年(青空文庫でもお読みいただけます。)

(2)関肇『新聞小説の時代――メディア・読者・メロドラマ』新曜社、二〇〇七年

(3)瀬崎圭二『海辺の恋と日本人――ひと夏の物語と近代』青弓社、二〇一三年

(4)ピーター・ブルックス『メロドラマ的想像力』四方田犬彦・木村慧子訳、産業図書、二〇〇二年

(Peter Brooks,1976,The Melodramatic Imagination:Balzac,Henry James,Melodrama,and the Mode of Excess.New

 Haven:Yale University Press.)

 

2021年度 第2回 研究会 ※終了しました

 日 時:2021年8月22日(日) 16:00~18:00頃 ※終了後に懇親会を開催します。

 会 場:オンライン(Zoom)による開催

 発 表:古畑侑亮氏(一橋大学大学院 社会学研究科 特任講師)

 論 題:「好古家」が見た明治初期の熱海温泉 ―武蔵国の在村医小室元長の紀行文と漢詩文の分析から―

 その他:今回も公開研究会です。会員以外でも、ご関心のある方のご参加を歓迎します。

      要事前申込(受付中:申込期限8月21日24時)。メールにてお名前・肩書き(ある方のみ)をお知らせ下さい。

 

 発表要旨と参考文献:

  政治や社会のあり方が大きく転換した幕末から明治にかけて、地域は大きな変容を余儀なくされた。それは温泉地

  も例外ではない。その変化は、外から訪れた旅行者にはどのように感じられたであろうか。

  本報告では、古いものに強い関心をもつ「好古家」が湯治に訪れた熱海で何を見、何を考えたのか、紀行文を主軸

  として分析する。その作業を通して、明治初期における温泉地の変容を旅行者の視点から明らかにし、時代の変化

  を目撃した「好古家」が抱いた歴史意識の一端に迫る。

 

(1)原淳一郎「鎌倉の再発見と歴史認識・懐古主義」(同『近世寺社参詣の研究』思文閣出版、2007年)

(2)高橋陽一「石碑のある風景―近世の知識人と松島―」(同『近世旅行史の研究 信仰・観光の旅と旅先地域・温

    泉』清文堂出版、2016年) 

(3)中西聡「鉄道網整備以前の旅文化」(同『旅文化と物流 近代日本の輸送体系と空間認識』日本経済評論社、2016

    年)

 

2021年度 第1回 研究会 ※終了しました

 日 時:2021年5月16日(日) 16:00~

 会 場:オンライン(Google Meet)による開催

 報 告:矢野治世美氏(熊本学園大学社会福祉学部准教授)

 論 題:温泉の古文書-近世温泉史の課題を考える-

 その他:一般の方でもご参加いただけます。5月15日(土)24:00までに、下記宛にお名前と、肩書き・御専門(あ

     る方のみ)をお知らせ下さい。

 

勉強会 ※終了しました

 日 時:2021年3月27日(土) 19:00~20:30(変更の可能性あり)

 会 場:オンラインにより開催します

 報 告:2021年度シンポジウム「温泉と癩病・ハンセン病をめぐって」(仮)準備報告

     伊藤克己氏「前近代における温泉と「癩」」

 その他:会員限定

 

2019年第2回研究集会 ※終了しました

 日 時:2019年10月5日(土)

 会 場:奈良女子大学(奈良県奈良市北魚屋東町 近鉄奈良駅より徒歩約5分)

 発 表:

   ≪午前≫10:30~12:00

  (資料紹介)「群馬県草津温泉 旧無縁堂所在の墓石群について」(伊藤克己)

   ≪午後≫13:00~16:30

  ①伊藤克己氏「近世の温泉と女性-「子宝の湯」をめぐって-」

   (本会代表)

  矢野治世美氏「温泉地における包摂と排除-湯の峰温泉を事例に-」

   (熊本学園大学)

 参加費:500円

 懇親会:17:00(会費4000円程度)

 その他:今回も公開研究会です。会員以外でも、研究活動をされている方のご参加を歓迎します。

      要事前申込(受付中:申込期限9月29日)。

 

 発表要旨と参考文献:

 ①伊藤報告

  儒教の倫理観(「七去之法」)や仏教の思想(堕石女地獄)により、江戸時代の不妊に悩む女性たちは一方的な差別を受けてき 

  た。

  そのような不妊女性たちが頼ったのが「子宝の湯」などと呼ばれる湯治場であった。本報告では、各地に所在した子宝の湯がどの

  ような温泉場であったのか、ジェンダーの視点も含めて史料から探ることにする。

   (1)日本温泉文化研究会『温泉をよむ』(講談社現代新書、2011年)

   (2)鈴木則子「江戸時代の湯治と梅毒-有馬温泉と城崎温泉の変遷をめぐって-」(福田眞人・鈴木則子編『日本梅毒史の研究

      -医療・社会・国家』、思文閣出版、2005年)

   (3)鈴木則子「幕末沼津藩における湯治の諸相-『水野伊織日記』の分析から-」(日本温泉文化研究会編『湯治の文化誌 論集

       【温泉学Ⅱ】』(岩田書院、2010年)

 

 ②矢野報告

  小栗判官伝承の影響からか、湯の峰温泉には古くから湯治客を受け入れていたというイメージが存在する。しかしながら、近代以

  降の湯の峰温泉では、隔離政策や観光振興の名のもとにハンセン病患者の排除が進められていった。温泉地から患者が排除さ

  れた過程を追いつつ、ハンセン病者に対する「差別の源泉の転換」について考察する。

   (1)服部英雄「いまひとすじの熊野道・小栗街道聞書」(『比較社会文化』第1巻、1995年)

        https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/8567/scs01pa011.pdf

   (2)宮前千雅子「市町村における無らい県運動-和歌山県湯の峰温泉の動きから」(無らい県運動研究会編『ハンセン病絶対隔

      離政策と日本社会-無らい県運動の研究』(六花出版、2014年)

   (3)矢野治世美「ハンセン病問題と和歌山県-近代の湯の峰温泉をめぐって」(『和歌山の差別と民衆』、阿吽社、2017年)

   (4)和歌山の部落史編纂会編集『和歌山の部落史 史料編近現代Ⅰ』(明石書店、2010年)

 

2019年第1回研究集会 ※終了しました

 日 時:2019年2月24日(日) 13:00~17:00(12:45受付開始)

 会 場:泉龍寺仏教文庫(東京都狛江市 小田急線狛江駅北口より徒歩1~2分)

 発 表:

  ①伊藤克己氏「和歌山県 湯の峰温泉の「つぼ湯」は本当に世界文化遺産の構成資産たり得るのか?」

   (本会代表)

  ②兵頭晶子氏「社寺や温泉などをめぐる、排除と包摂の日本近代-的ヶ浜事件と本妙寺事件を中心に-」

   (歴史学者)

 参加費:500円(資料代を含む)

 その他:今回は公開研究会です。研究者及びそれに準ずる活動をされている方のご参加を歓迎します。要事前申込

     (受付中)。なお一般市民の方のご参加も可能ですが、あくまで研究報告会ですので、一般向けの配慮(例

     えば専門用語の解説やかみ砕いた説明)はいたしませんので、ご了承下さい。参加の受付は2月22日(金)

     までとさせていただきます。  

     参加を希望される方は、onbunken1126(at)hotmail.co.jp までお名前と連絡先をお知らせ下さい。

 

勉強会(企画展観覧) ※終了しました

 1月26日(土)から3月6日(土)まで、東京都千代田区北の丸公園の国立公文書館で開催される企画展『温泉~江戸

 の湯めぐり~』を観覧します。

 実施日:2019年1月30日(水)

 その他:参加される方は1月28日までにメールにてお知らせ下さい

 

勉強会(巡見) ※終了しました

 実施日:2018年12月8日(土)

 巡見地:大阪府豊能郡豊能町内

 その他:会員限定